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[57] リビアが所得保障国家に Name:松本和志 MAIL HOME Date:2008/05/02(金) 20:20 【返信】
http://courrier.hitomedia.jp/contents/2008/04/post_280.html

“お騒がせ”カダフィ大佐による究極の「省庁再編」計画

リビアの指導者であるムアンマル・カダフィ大佐が、3月2日に行った発表に、アラブ世界は驚愕した。「何年ものあいだ、リビア国民は各省庁が自分たちの要望に応えないことに不満を訴えてきた。これらの省庁は今日ではタコと化し、腐敗と汚職と仲介による便宜の計らいが、はびこっているありさまだ」 こうスピーチしたカダフィ大佐は、リビアの省庁の大部分を廃止することを明らかにしたのだ。主権にかかわる省(防衛省、公安省、外務省など)と、国家戦略的なプロジェクト(道路建設や空港建設など)を残す以外は、すべての省庁とプロジェクトを廃止するという。カダフィはこの決断について、「毎年370億ドルも使ってきたが、全人民委員会(政府)は、このカネを運用・管理することに失敗した。失敗したからには、委員会は存続すべきでない」
 と主張する。では、教育や医療といった“公共サービス”はどうなるのか?
 “偉大なる大佐”の計画は、リビアの豊富な石油資源で儲けた資産を国民に直接分配し、国民自らが開発計画や行政サービスを実行するというものだ。 「国民は、教育、農業、衛生、工業などの分野で、自分たちの好きなだけ必要なサービスを行えばよい」
 この分配金の額は、国民一人当たり、1ヵ月1000リビア・ディナール(約8万5000円)ほどになるとみられている。
 この前代未聞の「省庁再編」は、決して冗談ではない。すでに青少年・スポーツ省の廃止が発表され、他の省庁も、今年度中をメドに廃止の検討が進められるようだ。

[58] RE:リビアが所得保障国家に Name:松本和志 MAIL HOME Date:2008/05/02(金) 20:41
出所の英語記事はこれです。

Middle East Online
http://www.middle-east-online.com/english/Default.pl?id=24614

[59] RE:リビアが所得保障国家に Name:藤沢雄一郎 MAIL Date:2008/05/03(土) 07:03
藤沢です。
これは省庁天皇制の国、日本にこそ必要な改革なのではないか。リーダーシップや公論なき政治より独裁者の方がよっぽどいいと思えてしまいます。

[60] RE:リビアが所得保障国家に Name:鏡 豊 MAIL Date:2008/05/03(土) 13:13
>では、教育や医療といった“公共サービス”はどうなるのか?
>国民自らが開発計画や行政サービスを実行するというものだ。 「国民は、教育、農業、衛生、工業などの分野で、自分たちの好きなだけ必要なサービスを行えばよい」

 佐藤常雄、大石慎三郎「貧農史観を見直す」(講談社新書1995年)に、以下の指摘があります。

 村方三役の職務は、
 「ムラの平和を維持するためには、病気や不慮の事故で困窮している農民の救済はもちろんのこと、利害を異にしている村民の間にたって調停者の役割を担い、他村と紛争が発生した場合には、先頭にたってムラの利益を主張しなければならない。」(101頁)

 「ハンドブック子どもの権利条約」(岩波ジュニア新書1996年)が、「もともと封建社会の日本人の日常には、英語のfreedomとかlibertyに相当することばはなかったので、個人の尊厳を確立しようとする教育はいろいろな壁にぶつかrたざるをえませんでした。」と難解で、歴史家の証言と整合しないことを書いているので、「貧農史観・・・」などを読み直していて、上記さきの指摘を読みました。

 通貨が自治の素材のひとつであり官僚主権・官僚支配を克服する手段であることを、他国や日本の明治以前の史実に学ぶことが大切でしょう。

[61] RE:リビアが所得保障国家に Name:白崎一裕 MAIL Date:2008/05/03(土) 13:52
> “お騒がせ”カダフィ大佐による究極の「省庁再編」計画
>

松本さんは、上記のことについてミルトン・フリードマンとの類似性について、別のところで指摘されています。そこで、フリードマンですが、彼は、いわゆる「負の所得税」の導入を考えました。極度の貧困層への金銭的支援が市場の働きを妨げるものではなく、社会保障のコストをはっきりさせ、勤労意欲を保ち、政府の介入の行政的負担を減らすべきだと主張していたようです(フィッツパトリック『自由と保障』より)。ここで、私が注目するのは、「社会保障のコストをはっきりさせ」という部分です。いまの日本では、社会保障関連もそうですが、各省庁や天下り機関で、かなりの「ヤミ金」があるといわれています。最高裁の裏金まであるとか。こういう「ヤミ金」を根絶するためにもBIの導入は有効だと考えます。


[68] RE:リビアが所得保障国家に Name:堀口昌澄 MAIL HOME Date:2008/09/13(土) 22:50
初めて投稿させていただく、堀口と申します。よろしくお願いします。

このリビアの制度は、ベーシックインカムとちょっと違うと思います。つまり、現状の政府の予算を代わりに国民が受け取るという形ですので、国民にとって選択肢が増えるだけで、収入面ではプラスにならないとも思います。政府のサービスは今までどおり存在し、その上で生活の保証をするベーシックインカムとは考え方が違うように思います。

いかがでしょうか。


[69] RE:リビアが所得保障国家に Name:松本和志 MAIL Date:2008/09/14(日) 01:46
堀口さん、初めまして。松本と申します。

ベーシックインカムにもいろいろな考え方があって、その一つ、たとえばフリードマン流の政府の極小化をめざす政策と考えれば、これも立派なベーシック・インカムといえると思います。

また、手元の資料によるとリビアの一人当たり国民所得が2005年で5530ドルですから、ほぼGNP(大半は石油でしょう)がまるまる分配されていることになり、たんに税金を割り戻しているだけではないようです。

あと、収入に関していえば、最低限の所得は保障されるが、全体のパイは変わらないかむしろ小さくなる(労働時間の短縮などにより)くらいがちょうどいいのではないかと考えます。貧困層にはプラス、富裕層にはマイナスだが生活の質や環境が良くなって補われる、という。おそらく、ベーシックインカムでみんなが豊かになるということはありえないでしょう。

> このリビアの制度は、ベーシックインカムとちょっと違うと思います。つまり、現状の政府の予算を代わりに国民が受け取るという形ですので、国民にとって選択肢が増えるだけで、収入面ではプラスにならないとも思います。

この方向は福祉国家的なベーシックインカムと言えるのではないかと思いますが、このばあい政府が大きくなり過ぎ、また行政権の肥大といった問題がさらに拡大するようにも思えるのですが、いかがでしょうか。ベーシックインカムのもともとの発想は、福祉国家というよりリバータリアンであると思います。

また政府予算をそのままでベーシックインカムを上乗せするとなると巨大な財源が必要になり、おそらく貨幣の増発によるインフレも懸念されると思いますが、いかがでしょうか。

> 政府のサービスは今までどおり存在し、その上で生活の保証をするベーシックインカムとは考え方が違うように思います。

[70] RE:リビアが所得保障国家に Name:白崎一裕 MAIL Date:2008/09/14(日) 09:02
>>「国民は、教育、農業、衛生、工業などの分野で、自分たちの好きなだけ必要なサービスを行えばよい」

リビアのやりかたは、上記の部分をとらえると、参加所得の一種ともいえます。所得保証はするから、
公的サービスを国民が自ら担ってほしい。というのですから、これはこれで理屈が通ります。私は、最近、BI批判論者の中に「公的部分の荒廃」を言う人が意外に多いのに気がつき、それなら、参加所得から入るのも運動論的には有効かなーーと考えています。すくなくとも、公的部分の「私企業化」よりは、参加所得の方がベターです。ただ、注意点は、アメリカのようなワークフェア手配ビジネスのようなものの参入には法的規制が必要だと考えます。

[71] RE:リビアが所得保障国家に Name:堀口昌澄 MAIL HOME Date:2008/09/17(水) 05:51
松本様

GNPが丸々ですか。それはすごいですね。

ということであればなおさら、興味深い試みですね。期待したいと思います。

さて、
>政府のサービスは今までどおり存在し、その上で所得の保証をする
と書きましたが、「政府のサービスのうち社会保障を除いた部分は今までどおり存在し」という意図です。ご指摘の通り、そうでないとえらいことになりますね。訂正いたします。


[72] RE:リビアが所得保障国家に Name:松本和志 MAIL Date:2008/09/17(水) 06:12
堀口さん、

ただ残念なことには、その後のニュースが入って来ません。どこを探したらいいものやら。

[73] RE:リビアが所得保障国家に Name:ま@労働党 MAIL Date:2008/09/17(水) 23:54
むしろこの形が、ベーシックインカムの主流になっていく気がします。
「官から民へ」というのは、単に「民間の労働者の方が待遇の悪さを原資に税金が浮く」というつまらない話ではなくて、原価積み上げ請求方式(=予算)から、売上のみを活動の原資とする方式への変換だと思うので、税金を原資に只で提供することから、税金を原資にベーシックインカムを支給し、そこから公共サービスを購入してもらう方式に転換すべきなのではないでしょうか。

[74] RE:リビアが所得保障国家に Name:堀口昌澄 MAIL HOME Date:2008/09/19(金) 00:05
松本様

続報は、リビアのHP(http://gpco.gov.ly/home.php)の公式発表とか、地元の新聞からの入手がよいのでしょうか。残念ながら、私はアラビア語は1文字も読めません。

ま@労働党様

この形がベーシックインカムの主流になるというのは、確かにありうるような気がします。究極の小さな政府ともいえそうです。こうすれば、意味のない外郭団体は存続しえなくなるでしょうね。ただ、予算額の算定が難しそうです。。。


[170] RE:リビアが所得保障国家に Name:kyunkyun MAIL Date:2009/06/14(日) 23:54
こんにちは。

約一年程前からリビアに住んでいらっしゃる、一人の主婦の方にお尋ねしてみたのですが、詳細は分からないとのことでした。
その代わりに、リビア人民局 (リビア大使館) に問い合わせてみてはどうでしょうか?
というアドバイスを頂きました。
東京近辺にお住まいの方、ぜひ問い合わせてみて下さい。

◆リビア人民局 (リビア大使館)

東京都渋谷区代官山町10番14号
TEL:03-3477-0701

月曜日〜木曜日
10時〜12時 13時〜15時

金曜日はイスラム教の休日なので、お休みになるそうです。



  



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